みなさん、アオリイカを釣るときにどの時間帯を狙っていますか?
アオリイカは夜行性なので夜に活動することが多いから夜が多く釣れると思っていますか?
今回は、「まづめ」とアオリイカの釣れる時間帯について書いていきます。
「まづめ」ってなに
「まづめ」とは漢字で「間詰め」と書きます。読んで字のごとく間を詰める時間帯のことを言い、夜と朝(昼間)の間の時間帯のこと間詰めといいます。釣りをする人たちの中で一般的には「朝まづめ(朝マヅメ)」、「夕まづめ(夕マヅメ)」と、二つに区別して使っています。
夜明けから日の出までの時間帯を「朝まづめ」、夕暮れから日没までを「夕まづめ」といいます。
なぜ、釣り用語で時間帯を表す言葉が「朝まづめ」と「夕まづめ」しかないのか。昔の日本には例えば「逢魔が時」「黄昏時」「夕間暮」などのように時間帯を表す言葉がたくさんありました。
その中で釣りを行う人たちが最も釣果が多い時間帯、それが「朝まづめ」と「夕まづめ」です。
この2つの時間帯は昔は魚が餌を食べる時間帯だと考えられていたため、この2つの時間帯の言葉が一般用語ではなく、釣り用語として残ったのだと思われます。
「朝まづめ」や「夕まづめ」によく釣れる理由
「夕まづめ」
動物性プランクトンのほとんどは夜行性であるため、日没に海底から上昇して、海中を漂っている植物性プランクトンを捕食しだします。そして動物性をプランクトンを捕食しに魚たちが集まって来るため、よく魚が釣れる時間帯となります。
「朝まづめ」
夜明けになってくるため動物性プランクトンは海底へ沈みますが、太陽の光に照らされた状態で海底へ下降していく為、魚の餌となりやすく、魚の活性が上がります。魚たちにとっても「夕まづめ」よりも視界がよくなるため、朝のほうが活性が高いようです。
アオリイカが釣れる「まづめ(時間帯)」
春のアオリイカ
アオリイカは基本的には夜行性なので夜に捕食を行います。特に満月で海が明るく、波が穏やかで海水が濁っていない環境では活性が高くなりやすいです。
魚同様に夜間よりも朝のほうが視界はよいので「朝まづめ」でも釣れます。
アオリイカは色覚は弱いですがコントラストを見る視力や視界は優れているため、夜でも朝でも地合いが合えば釣れますが、そのほかの環境因子、水温や波、濁りといったものに影響されやすいため海中環境を読んで「朝まづめ」「夕まづめ」を判断して釣りを行っていく必要があります。
秋のアオリイカ
秋アオリは夏に孵化し、幼体から成体になっていく過程のアオリイカであるため、知能があまり発達していない幼いアオリイカが多くみられます。そのため、「朝まづめ」でも「夕まづめ」でもどちらでも釣れます。朝・夕を気にせず釣りをできるのは秋のアオリイカのエギングの特徴なので初心者の方にはお勧めです。
上記の春のアオリイカのように海中環境に問題があるときはさすがに釣れなくなりますが、少しなら問題ないです。台風が来てたり、海が凄い濁っていうような海中環境では釣れないこともありますので、少しは考慮して釣りをしてみてください。
秋のアオリイカの新子は別物
秋のアオリイカの新子に関して、釣れる時間帯とかは全くの別物と考えてもらっていいです。なぜか、少し悪い言い方なんですが「頭が悪い」これですね。
では釣れる時間帯は?となりますが。正直…いつでも釣れます!
そう、秋アオリの新子は「頭が悪い」そのため、いつの時間帯でも釣れてしまうんです。新子は小さくて身も柔らかく、サイトフィッシングでも釣れるので初心者の練習には向いています。
ただ、いつでも釣れるがために乱獲になってしまいがちなのが問題になっていますので、あまり釣りすぎには注意して下さい。
「まづめ」についてのまとめ
・まづめとは、朝と夕の間の時間帯
・まづめはプランクトンの活性が上がる→魚の活性が上がる→イカの活性が上がる
・春アオリは朝まづめ≧夕まづめ
・秋アオリは朝まづめ=夕まづめ
・新子終日OK
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