今回は、イカの墨「イカ墨」に含まれるムコ多糖類について説明したいと思います。
イカ墨のイメージはどろどろとした黒い液体というイメージですよね。
実は、けっこう美容、健康への効果が高い成分として「ムコ多糖類」が有名なんです。
みなさんムコ多糖類って何?なんでイカ墨なの?という疑問に思うと思います。
それについて、エギンガーとして、イカの栄養価値を詳しく説明させていただきます。
まずは、ムコ多糖類とは?
ムコ多糖類は英語でmuco(ムコ) polysaccharide(多糖類)と書き、muco polysaccharide(ムコポリサクハライド)と読みます。
ムコとは?
ムコというのは、ラテン語から来ておりmucos(動物の粘液)という意味を持っています。動物性の粘液を保有している部位は昔から様々な栄養価が高く、美容や健康のために用いられてきました。
例えば食品では鳥・豚・牛の筋や軟骨や臓物、魚のあらやにこごり、動物や魚のだし汁、すっぽん、うなぎ、ツバメの巣、エスカルゴなどがあります。
これらは、テレビや雑誌、様々なメディアで美容、健康の対象として取り上げられることがあるので皆さんもご存じだと思います。
ただし、高栄養価であるだけで、過剰に摂取してしまうと体の電解質バランスが崩れてしまい体に悪いだけなので、決められた必要量の摂取に抑える必要がりますので注意して下さい。
多糖類とは?
多糖類とは、多種の糖類が存在しているという意味で、糖鎖という各種類の糖類が2つ以上の多数結合したものをいいます。
ムコ多糖類の代表的なものでコンドロイチン硫酸・ヒアルロン酸・ヘパラン硫酸・デルマタン硫酸・ケラタン硫酸・ヘパリンなど様々なムコ多糖類があります。
近年のムコ多糖類
近年は、ヘキソサミン(グルコサミン、ガラクトサミン)とウロン酸の繰返し構造からなる多糖の総称として使われる。
ムコ多糖類の効果
人間の体は加齢に伴い徐々に様々な機能が低下していきます。基本的に人間のピークは18~20歳前後で25歳前後の身体の内部からの老化現象が始まります。
外見的には大きな変化がないものの、実はムコ多糖類の体内での合成カが衰えているのです。そのため、体内保水率が落ち身体が乾燥しやすくなったり、皮膚のたるみやシワの出現といった現象が起こり始めてきます。
ムコ多糖による栄養の運搬、老廃物の排泄
上記でも少し触れましたが、ムコ多糖類の一番の能力は水分の保持力にあります。
年齢を重ねることで体の水分が減少し、からだ全体の新陳代謝が低下します。それによって、肌の表皮細胞への栄養の運搬、老廃物の排泄など毛細血管内に十分な水分があって行われる仕組みの効率が下がってしまうため、ムコ多糖類による保水力が必要になるわけです。
ムコ多糖による肌のハリの保持
肌のハリを保つ成分として必要なのは代表的なのは「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」です。
コラーゲンとエラスチンは皮膚細胞上では繊維同士で絡み合い形を形成しています。その中にヒアルロン酸というムコ多糖類がゼリー状の物質で存在することで肌のハリをたもっています。つまりコラーゲンとエラスチンを体内で生産できたとしても形を作るだけでその中を満たすヒアルロン酸が少なければハリのある肌を作ることはできないのです。そのため、ムコ多糖類の生成が必要になてくるのです。
ムコ多糖類は消化される!
ここまで書いて、みなさんの期待を裏切るようですが、ムコ多糖類を経口から摂取しても高分子であるため吸収されず消化されてしまうため、ムコ多糖類はそのままの形で吸収されることはありません。
しかし、悲しむことはありません。
なんと!ムコ多糖類はムコ多糖類を構成する「もと」から吸収することで、体内でのムコ多糖類の産生を促すことができるんです。
つまり、糖鎖を構成する糖はグルコース、ガラクトース、 マンノース、フコース、キシロース、 N-アセチルグルコサミン、 N-
これらを含んでいるものとしては上記で書いたムコが含まれているものとしては、鳥・豚・牛の筋や軟骨や臓物、魚のあらやにこごり、動物や魚のだし汁、すっぽん、うなぎ、ツバメの巣、エスカルゴになります。
これらからムコ多糖類のもとを摂取することで、体内でのムコ多糖類の産生を促進させることができ、不足していた6種類の糖を摂取することで、繰り返しになりますが体内でのムコ多糖類の産生を促進させることができるのです。
まとめ
1.ムコ多糖類は直接吸収できない
2.ムコ多糖類は素から摂取することで体内で合成されやすくなる
3.ムコ(動物の粘液)が混ざったものを摂取する
4.手軽に食べられるイカ墨料理を食べる
以上でイカ墨とムコ多糖類の話を終わります。
コメント