今回はエギングで使用する。エギについて解説したいと思います。「エギ」って何であんな形なのか?どうして作られてのか?どんな種類があるのか?などお話していきます。
エギとは?
エギとは海老の形や魚の形をした疑似餌で、エギングで使用するルアーと言えばわかりやすいかもしれません。
エギって実は古い歴史を持っていて、九州が発祥といわれています。江戸時代末期に松明の破片にイカが飛びついたのを基に作られたという文献があるようです。
その際に作られたエギはメジナの幼魚を模したもので、今の最も多い海老の形に似せたものではなかったようですね。
イカの研究施設でのアオリイカの研究でエビよりもメジナの幼魚のほうが食いつきがいいというデータもあるようです。
エギの形状
形
エギの形は大きく分けてエビ型と魚型があり、エビ型と魚型の特徴について説明っしていきます。
エビ型
エビ型はシンプルなものから凝ったものまであり、ほとんどのエギは波型のワンパターンなシンプルなもので100円均一や大手メーカーも同じような形のものを作っています。
凝った物でいうと「hayabusa」の超動餌木 乱舞ABや「デュエル」のEZ-Qシリーズはなかなか凝った作りでアピール力がありそうなエギです。
魚型
魚型は色が違うだけでエビ型と同じ形のものは沢山ありますが、魚の形を模したものはあまり種類がなく「Ocean Ruler」のメシア105は有名どころですし、「GAN CRAFT」の魚邪(ウオジャ)というのがカッコよくて有名ですね。
ベースカラーとボディカラー
エギにはベースカラーとはボディカラーという2種類が組み合わされたものがあり、ベースカラーはエギに直接塗装された色、ボディカラーは塗装の上を覆っている布地の色になります。
全部が2種類の色の組み合わせではなくベースカラーのみのものもあります。
ベースカラー
ベースカラーには金テープ、銀テープ、ホロテープ、マーブルテープ(虹テープ)、赤テープ、ピンクテープ、紫テープ、ケイムラボディ、夜光ボディ、クリアボディがあります。
金テープ
アピール力があるため水が濁っている時や曇りで薄暗いときに力を発揮します。
銀テープ
フラッシング効果が強く、水が澄んでいて晴天の日に力を発揮します。
ホロテープ
比較的ベイトフィッシュなどの小魚と同じような輝きをするためベイトフィッシュが多いときに力を発揮します。
マーブルテープ(虹テープ)
イカが本物か偽物か認知しにくい色といわれており、どんな状況でも使えるカラーです。
赤テープ
深い海中ではシルエットがハッキリとするカラーで、昼夜問わず光量が少ないときにも力を発揮してくれます。
ピンクテープ
赤テープと金テープの中間的な機能を果たし、日が上る朝マズメや日が沈む夕マズメに力を発揮します。
紫テープ
赤テープ同様、シルエットをハッキリ見せるため、に昼夜に使用できます。
ケイムラボディ
魚やイカが認識できアピールできるといわれている紫外線発光をするボディカラーです。紫外線発光ですので日中に強く紫外線量が増える曇りの日にも強いカラーです。
夜光ボディ
どのカラーよりもシルエットをハッキリとさせる効果を持っており、夜間や朝、夕マズメには力を発揮します。
クリアボディ
活性が低いときやスレている時に力を発揮すると言われています。
ボディカラー
ボディカラーにはピンク系、オレンジ系、ブラウン系、ブルー系があります。
ピンク系
ベースカラーと同様に朝マズメや夕マズメの薄暗いときに力を発揮します。
オレンジ系
赤テープや金テープ、ピンク系と同じようにシルエットをハッキリとさせた万能に使える色です。
ブラウン系
アピール力は弱いですが、自然的な色であるためアピール力の高いエギにスレている時に力を発揮します。
ブルー系
イワシやアジなどの小魚を模したカラーでアピール力の高いエギにスレておりベイトフィッシュが多いときに力を発揮します。
サイズ(長さ・重さ)
エギは、イカのサイズに合わせ捕食しやすいサイズのエギを選ぶ必要があります。
大きさは2号から4.5号まであります。
号数 | 2.0号 | 2.5号 | 3.0号 | 3.5号 | 4.0号 | 4.5号 |
長さ | 6.06㎝ | 7.57㎝ | 9.09㎝ | 10.60㎝ | 12.12㎝ | 13.63㎝ |
重さ | 6g | 10g | 15g | 20g | 25g | 33g |
※1号は1寸で3.03㎝です。
秋に釣れる若いアオリイカ(新子)なら、まだまだ小型なので2.0号から3号前後で対応できます。
春に釣れる年食ったアオリイカは3号から4.5号ですね。
エギの動き
フォールタイプ
フォール時の沈下速度は風や波の影響時に有効なだけでなく、沈下速度が速いことでイカが抱こうにもなかなか抱けないという焦らしを起こさせる効果も持っています。
ノーマル系
(3.5号:沈下速度約3~3.5秒/m)
基本のフォールタイプで水深(タナ)が深いところや風が強いときや潮の流れが速いとき以外は使用できます。
ヘッドに重りをつければディープ系としても使用できるので万能型です。
シャロー系
(3.5号:沈下速度約5.5~6.0秒/m)
浅場で風が強いときや潮の流れが速いとき以外で使用できるエギ。ある程度の沈下速度があるため、スレたときにアピールできます。
ディープ系(シンキング)
(3.5号:沈下速度約2.3~2.7秒/m)
浅場で風が強いときや潮が速いときに有効に使えるタイプです。
沈下速度が速いためテンションフォールという技術を使って、ゆっくり落ちるようにコントロールする必要がります。
スーパーディープ系(ファストシンキング)
(3.5号:沈下速度約1.3~1.7秒/m)
基本的には風が強いときや潮の流れが速いときに使用します。
水深(タナ)が深いときにも使用しますが、上記同様テンションフォールを使ってコントロールする必要があります。
ラトル
球状のガラスやプラスチックといった素材の物が内部に仕込んであり、カラカラやガラガラと音が鳴ることでイカにアピールするエギです。
若いアオリイカ(新子)なら絶大の効果があるようですが、成熟した春アオリでは釣果に影響があったという話はほぼ聞きません。
ルアーでもできるの?
エギングはルアーでもできます。プラグ系のルアーで行うプラッギングという手法があります。
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