エギングをするときに波の具合って気になりますよね?波によってイカが逃げていかないのか?イカはどこにいるのか?ラインが流されるのはどうしたらいいか。今回は、エギングをするときの波の高さによる影響、波への対策方法について解説していきたいと思います。
天気予報で言う波の高さとは
エギングで波の高さを気にする場合は、注意報や警報が出ていたとしても内海と外海で状況が違ったり、港の外と内でも大きく違ったりします。そのため、実際の状況を確認するのが大事になりますが。事前に天気予報や海洋保安庁のデーターベースで確認し判断するのもいいのではないでしょうか。
天気予報の波浪とは
波浪は波の高さにより
・おだやか(波高:0から0.1mまで)
・おだやかなほう(波高:0.1mをこえ0.5mまで)
・多少波がある(波高:0.5mをこえ1.25mまで)
・波がやや高い(波高:1.25mをこえ2.5mまで)
・波が高い(波高:2.5mをこえ4mまで)
・しける(波高:4mをこえ6mまで)
・大しけ(波高:6mをこえ9mまで)
・猛烈にしける(波高:9mをこえる)
に区分されます。
波の動きはとても複雑で、おだやかに見えても場合によっては高い波になることがあります。
注意報・警報
波浪注意報は波の高さが3m以上と予想される場合。
波浪警報は波の高さが6m以上と予想される場合。
イカへの波の影響
イカは基本的にはベイトフィッシュという、餌となる魚類や甲殻類といった生き物を探し行動しています。
そのため、波が高いと天気が良く生き物の活性が高いと思われる状況であっても、ベイトフィッシュの存在がないため、イカの活性も下がってしまいます。
ただし、これは海の表層の話であって、深層では波も強くないため生き物に影響はほとんどありません。
問題は、波の影響を強く受けている層がどこまであるか、それによってベイトフィッシュやイカたちへの影響が変わってきます。
ようするに、台風みたいに強く大きな風の日や猛吹雪の大寒波の日に釣りに行く人はいないと思いますが、表層は荒れていたとしても深層は穏やか生き物に影響がないため、きちんとボトムまでエギを落としシャクることができれば釣れるということです。
天候によってどう釣果が変わるのかは、こちらをご覧ください。
仕掛けへの波の影響
仕掛けについては、風や波によってラインが流されることでエギが不自然に動いてしまうことが一番影響が出るところだと思います。対策としては、エギの重さを変えたり、エギに重りを付けるといった波による影響を受けにくくすることでエギをコントロールできるようにする方法が一般的だと思います。
対策:釣り場、環境を変える
対策としては、風や波の影響がない場所や環境を変えるというのが一番に思いつきますね。一番良いのは風上から風下に風が吹いているような追い風の場所です。
周りが崖や森で囲まれているような漁港や磯などそういった場所も良いですが、周りが囲まれている環境では風がぶつかり合い乱流(風が渦のようになり様々な方向から風が吹く)を起こしやすいので注意が必要です。
もし、上記の環境や場所に行けない場合、見つからない場合は仕掛けを変更し対応することになります。
対策:重いエギを使う
エギには3タイプあり一つがシャロ―タイプ(水深が1mから2m程度と浅い場所)※SS(スローシンキング)や「S」と表記されています。
もう一つが今回のメインとなるディープタイプ(水深が10m以上ある場所)※FS(ファストシンキング)や「R」「D」「XD」と表記されています。
あとは、2つの間的なポジションのベーシックタイプです。
ディープタイプのエギの紹介。
対策:シンカーを使う
対策:細糸を使う
細糸について解説します。
細糸を使うことで波風の影響を受けにくくします。細糸は、ラインが軽くなることで波風の影響を受けやすくなるように感じますが、実際は波風が当たる面積を減らすことで抵抗が減りが小さくなります。太糸も細糸もラインとしての重さはエギの重さに比べれば対して大きな差はありません。
そのため、細糸の方が影響を受けにくいと…言いたいんですが。強風や暴風といった風では太いと細いと関係なく波風に流されてしまうので、そういった場合はエギ自体の重さを重たくしてラインのテンションをしっかり張るように努めましょう。
環境への波の影響
波の影響はイカに限った話しではありません。
釣り場には人がいるものですよね。波の強い日にはあまり人はいません。釣るチャンスですね。
ただ釣りやすいのは波の穏やかな日。
釣り人が多いとイカも逃げてしまうことが多いので、釣り場環境としては、人の少ない環境で波の穏やかな日を選びましょう。
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