イカの生態

アオリイカとは 情報をまとめてみました

イカの生態
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今回は、アオリイカの話です。アオリイカの生態やアオリイカってどんな生活をしているのか、どんな一生を生きるのか、アオリイカの用語的こと。そんなアオリイカについての情報をまとめました。

内容

■アオリイカについて分かること全て

アオリイカの名称

漢字:障泥烏賊

学名:Sepioteuthis lessoniana

英語:Big fin reef squid

地方名:ミズイカ・モイカ・バショウイカ

アオリイカの分類

分類:軟体動物門ー頭足類ー鞘形亜綱ー十腕形上目ーツツイカ目ー閉眼目ーツツイカ目ーヤリイカ科(アオリイカ科)ーアオリイカ属

アオリイカの日本での分布範囲

アオリイカは北海道南部より南だいたい北海道の北は小樽、南は襟裳岬のあたりから出発して日本沿岸に沿って石垣島、沖縄まで幅広く生息します。

日本海側、太平洋側関係なく生息していることが分かっています。

アオリイカの生態

アオリイカの「寿命」「産卵」「季節ごとの活動」「回遊」「視力」についての説明していきます。

アオリイカの寿命

アオリイカは1年でその寿命を全うする「一年生」で「年魚」と言ったりします。

さて、アオリイカの一年生とは、夏に生まれ大きくなって春に産卵という一生です。しかし、産卵期を逃した生態や大型になったアオリイカでは、1年半以上生存していた記録もあり、2年程度生きるのではないかと言われています。

それと、アオリイカも他の生物同様に生体のサイズによって、寿命が短いものもいるようです。
小ぶりのアオリイカの寿命は一年ももたずに寿命を迎えることもあります。
これは、日本列島の地域の温度差、生育環境など、海水温による活動量の差や餌の確保できる量など、暖かい地域の方が豊かである点が影響していると言われています。

アオリイカの産卵

アオリイカの産卵期は基本的に4月から長くても11月まで行われます。しかし、東北のほうでは、水温が冷えるのが早いため産卵時期は早くなります。九州のほうでは暖かい期間が長いため遅く11月までの産卵が確認されています。

そのため、4月から11月までの間大小さまざまなアオリイカを釣ることができます。春から夏にかけては産卵に来た成体のアオリイカが釣れます。春アオリと呼ばれたりします。夏から秋にかけては孵化して大きくなってきた若いアオリイカ(新子)が釣れます。

※新子については、下記に記載。

季節ごとの活動

アオリイカの季節ごとの習性と活動についての説明。

夏から秋

対馬海流(暖流)に乗り、北上する生体が多くみられるようです。

アオリイカは産卵期が長いために早く孵化した個体は大きくなると沖のほうへ行ってしまいますが、遅く孵化した幼体は冬が近づいていきますがなかなか沖に出れず孵化地の沿岸で暮らし、そのまま冬となり凍死してしまう個体もいます。(死滅回遊)

またアオリイカを釣る上では水温は25~30℃が最も活性が高いようで、秋は気温が30℃以下となり水温も下降するため活性も高くなっています。

秋は知能の発達していない若いアオリイカが多く、釣りをするにも涼しくなり釣りがしやすい時期としては1番ではないでしょうか。

アオリイカは15℃を切ると死んでしまうと言われています。そのため、冬に近づき水温が下がってくると沖に出て群れで長崎県周辺まで南下するという避寒回遊という行動をとります。

温かい海域へ避寒回遊できなかった生体は死滅回遊といって、死んでしまうため時期を過ぎたアオリイカはほとんど釣れなくなります。

しかし、熱帯地域へ移動できた個体は生存し成長するため、琉球諸島周辺では釣ることができます。

春には再び対馬海流(暖流)に乗り、藻の多く生えた藻場に大きなアオリイカが産卵しに回遊してきます。広い海を生き残り、冬を乗り越えた強い個体です。

生き残って春を迎えたアオリイカは「春アオリ」とよばれ各釣り具ショップでは重さや大きさを競う「春アオリダービー」という大会も開催されます。

※春アオリについては、下記に記載。

捕食動作

群れ

回遊

視力

春アオリ(春のアオリイカ)

新子とは?

イカ墨

アオリイカってどんな場所にいるの?

春アオリを釣るにしても、秋アオリを釣るにしてもアオリイカの産卵場所、孵化し成長する場所になるのが藻場です。

藻場とは海藻や海草が多く茂り餌となるプランクトンや小魚が多く生息しており、それらを捕食して成長するため、基本は海藻の多い場所に生息しています。

藻場

漁港

アオリイカにも種類があるの?

アオリイカの種類には、長崎から沖縄地方にかけて遺伝的性質の違う3種類のアオリイカが生息しているが発見されています。その3種類のアオリイカから日本全国に生息しているアオリイカがどのタイプなのか研究が行われています。

シロイカ型

日本沿岸に広く分布する一番有名な種類のアオリイカです。一般的に釣られているアオリイカですね。最大重量3kg程度。

アカイカ型

長崎から沖縄にかけて分布し日本のアオリイカの中でも最大サイズになるイカです。大きいもので6㎏以上にもなるそうです。

クワイカ型

琉球に生息するイカでアオリイカの中で生体が最も小さいサイズです。最大100g程度。

アオリイカの釣りについて

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