みなさんはイカに美容効果があるをご存知でしょうか?イカは見た目や匂い、触感などから好き嫌いが分かれる食材ではあります。しかし、野菜以外の肉や魚とは違う栄養素、美容効果を持っているのです。
イカと美容効果
イカの美容効果として基本的な認識では低脂肪、低カロリー、高タンパクというのが有名ですね。
海外でも低カロリー高たんぱくとして需要が増え、現在では、漁獲量が世界的に減っている状態となっているそうです。
さて、イカに含まれる栄養成分で美容効果が高い成分と言えばタウリンです。魚介類の中でも上位に位置します。
他には、皮にはコラーゲンが多く含まれていますし、水産性タンパク質、不飽和脂肪酸、ベタインなども含まれています。
上記にコラーゲンと記載しましたが、残念ながらコラーゲン自体は経口から摂取しても体内で消化、分解されてしまうため美容効果を発揮できません。コラーゲンに関してはコラーゲンペプチドという成分であればそのまま吸収することができ、コラーゲンに変換させるができます。
他には、イカスミの中に含まれる「ムコ多糖類」という成分があります。
スルメイカと美容効果
スルメイカは食べるというよりも噛むという行動に美容効果があります。
噛むとどういう働きがあるかというと消化吸収が促進され、胃腸の整腸作用が働き便通が良くなります。
唾液の分泌量が増え、口腔内の細菌の繁殖を抑え、口臭が減少します。
ストレスの発散、脳の機能の向上
干しスルメイカの表面に白い粉がついているのを見たことがあるでしょうか?あれは、ベタイン、タウリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒスチジンなどの混合物が表面に浮き出てきて結晶化したものです。そのため、表面の結晶を摂取することで様々な栄養素を取り込むことができます。
そして、干しスルメイカには特に注目してほしい成分としては、アルギニンが多く含まれていることです。
アルギニンは若返りホルモンと呼ばれ成長ホルモンの一種になります。コラーゲン、タンパク質、ヒアルロン酸の生成を促進し、肌に張り、弾力性、保湿性をもたらすと言われています。
アルギニンとは、
以下の化学式で表される、アミノ基(-NH2)とカルボキシ基(-COOH)をもち側鎖にグアニジノ基(NHC(=NH)NH2)をもつ双性イオン化合物(∗1)であり、塩基性アミノ酸に分類されるアミノ酸です。
食品としては、
かまぼこの足(弾力・歯ごたえ)を補強する目的や緑茶のうま味改善目的で用いられるほか、栄養強化目的でスポーツドリンクや幼児用食品に用いられることもあります。
美容食品としては、
アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促進することで、全身の代謝を促進し、脂肪を減らし、筋肉を増やし、骨を丈夫にし、元気を取り戻し、学習能力や記憶力を高め、全身を若返らせることが期待できます。
化粧品に配合される場合は、
- 角層水分量増加による保湿作用
- 塩基性によるpH調整
- ケン化または中和反応によるセッケン合成
- パサつき抑制による毛髪修復作用
主にこれらの目的でスキンケア製品、ボディ&ハンドケア製品、シート&マスク製品、アウトバストリートメント製品、シャンプー製品、ヘアトリートメント製品、メイクアップ製品、クレンジング製品、洗顔料、洗顔石鹸など様々な製品に汎用されています。
成長ホルモンは、
アンチエイジング効果(若返り、美肌、育毛、老化防止、肥満改善、長寿効果)が期待できる最も強力なホルモンです。アメリカでの臨床試験(人を対象にした試験)で6ヶ月の成長ホルモン治療によって10~20歳の若返り効果が証明されています。成長ホルモン療法によって、外見的な若返り(体脂肪や体重の減少、筋肉の増加、皮膚の弾力性の増大、シワの減少、皮膚のたるみの減少、毛髪の再生など)だけでなく、体の機能の若返り、すなわち、視力の改善、性的能力(精力)の向上、エネルギーレベルの上昇(元気が出て活動的になる)、病気に対する抵抗力の向上、免疫機能の向上、集中力の向上、情緒安定性の向上、記憶力や認識力の向上、血中コレステロールの改善、血圧低下、心臓機能の向上、肺機能の向上、骨密度の増加などの効果が明らかにされています。また、動物実験の結果から、成長ホルモンの注射によって平均寿命が延ばせることも示されています。このように成長ホルモンは、若返り、美肌、老化防止、肥満改善、長寿効果が期待できる夢のホルモンといえます。最近(2004年、米国)の研究報告では少量の成長ホルモンでも肥満者の体脂肪と体重を減らすことができると報告されています。
また、コラーゲンの問題ですがそれについてはビタミンCを摂取することです。ビタミンCは体内でのコラーゲン生成を促進させるため、経口から摂取できないコラーゲンを体内で増やすのにおすすめです。
ビタミンCの働き
私たちの皮膚や血管、骨に多く含まれる繊維性のタンパク質、それがコラーゲンです。コラーゲンは細胞と細胞の間をつなぎ合わせる接着剤のような役割を果たし、皮膚や血管、骨に柔軟性を与え、そして丈夫にしてくれます。実に骨の20%はコラーゲンで出来ているのです。このコラーゲンの合成にはビタミンCが必要不可欠です。ビタミンCは合成されたばかりのプロコラーゲンに含まれるアミノ酸、プロリン、リシンを水酸化する酵素を助ける働きがあります。プロリン、リシンがきちんと水酸化されないと3本のコラーゲン繊維が重合した三重らせん構造が出来なくなってしまいます。こうなると当然、肌荒れが酷く、血管が脆くなり、骨粗鬆症にもなりかねません。
イカの塩辛と美容効果
イカの塩辛は塩分濃度が高く、しかもイカの皮を剥ぐためコラーゲンが少なくなっているため、あまり美容効果としては少ないように感じますよね。コラーゲン自体は経口から摂取しても意味はないです。
しかし、イカを生で食べるよりもミネラルやビタミンAはイカの塩辛にすると増えるんです。ビタミンAは何と10倍になると言われています。
また、イカの塩辛の酵母菌はビールの酵母菌の1.5倍あり、整腸作用に良いと言われています。
ですが、多少の問題もあります。問題はその塩分です。塩分と言っても、がつがつ食べるような食品ではないため、多少なら問題はないと思います。
塩分過多となった時の対策としては、カリウムの多い食品と一緒に摂取することで、塩分の排泄を促進することができます。カリウムは果物に多いですが、他にもアボカド、ホウレンソウ、納豆、枝豆などがあり、食後でもいいですし1日の内で摂取できればいいです。
上記でも書きましたがコラーゲンは経口からでは摂取できませんのでビタミンCの摂取をお勧めします。摂取するならコーラゲンペプチド配合と記載されている食品を購入しましょう。
おわりに
ここまでイカの美容と健康への情報を書いてきましたが。
現在、世界的に健康志向となり、イカは海外ではあまり食べられていませんでしたが、海外の食生活も変化しどんどん食べれれるよう変わっていっています。異常気象も相まって、世界的にイカの漁獲量が減少しています。いつまでイカが食べられるのでしょうか、少し不安になってきますね。
漁獲量は減っていますが、それに伴いイカ料理もどんどん進化しています。皆さんもたまにはイカを食べてみてはいかがでしょう。
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