今回は、コウイカの話です。コウイカの生態やコウイカってどんな生活をしているのか、どんな一生を生きるのかについての記事です。随時更新予定。
名称
漢字:甲烏賊
学名:Sepiida
英語:Cuttlefish
地方名:ハリイカ・マイカ・ホンイカ
分類
分類:軟体動物門ー頭足類ー鞘形亜綱ー十腕形上目ーツツイカ目ー閉眼目ーコウイカ目ーコウイカ科
コウイカの日本での分布
コウイカは生息域は北は新潟県、南は岩手県から熱帯地域に向かって生息が確認されています。
コウイカの生態
コウイカの寿命、産卵、季節ごとの活動についての説明。
コウイカの寿命
コウイカもアオリイカ同様1年でその寿命を全うする「年魚」です。
やはりアオリイカ同様に産卵期を逃した個体や大型になった個体で1年半以上生存した個体も発見されているようです。
コウイカの産卵
コウイカの産卵期は2月頃から5月、6月ごろまで海水の温度上昇によって変わってくるようです。
産卵期は春から初夏といったところでしょうか。
季節ごとの活動
コウイカの季節ごとの習性と活動についての説明
春から夏
コウイカも他のイカと同じく、対馬海流(暖流)に乗り北上していきます。
そして、海水温の上昇とともに春から初夏にかけて、産卵期となる海底にいた生体が浅瀬に浮上していきますので、この時期がコウイカエギングの本番です。
秋
夏に生まれたコウイカが大きくなってくる時期ですが、海水温も下がり海底のほうに移動していくため陸からの釣りはできなくなります。かわりに船の上からの釣りは盛んになってきます。
冬
避寒回遊で温かい地域へ移動している時期です。
12月から2月にかけて水深50m以上での生息も確認されているようで避寒回遊に乗り遅れたか、またはそういった環境でも生息可能なのかもしれません。
1月に海底で産卵が見られたという情報もありますが、たまたま暖冬っだった年かもしれませんし、船で出れば釣れるのかもしれませんが真冬にそれは難しいと思います。
コウイカってどんな場所にいるの?
コウイカもアオリイカ同様産卵場所は海藻や海草ですが、孵化し成長するために餌を捕食しているのは砂地や泥砂地、岩礁地帯です。
餌は基本的にはエビでその他小魚やカニ、シャコ、稀に小さな二枚貝を捕食しています。
そのため、釣り場になるのは砂地の多い船着き場や漁港堤防になります。
コウイカの捕食動画
コウイカにも種類があるの?
コウイカ類は大きく分けて3種類に分かれます。
コウイカ
モンゴウイカと見分けにくいですが特徴としては甲の先端が棘のようにとがっているものがコウイカになります。
棘があるために「針イカ」といわれることもあります。
墨はイカスミの中でももっとも黒く、風味が良いため料理の材料として使われることもあります。イカスミパスタとか
モンゴウイカ/紋甲イカ(カミナリイカ)
日本では、コウイカ類の中でも漁獲量が少ない種類。
コウイカ類の中でも最も大きくなる個体です。外套背長30㎝、体重1㎏以上になる個体もいます。
以前はモンゴウイカとして販売もされていましたが、海外産のコウイカをモンゴウイカとして輸入され始めてから日本でモンゴウイカという名称が減ったそうです。
シリヤケイカ
東京湾以南の太平洋側のみに生息しています。胴の表は黒みがかった色に白い点々がみられます。
また、胴の先端付近(外套膜後縁部)から黄色から赤茶色の液を出すことから「尻焼けイカ」といわれるようになったようです。最大外套背長20センチ前後
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