春アオリというとエギンガーの方たちの腕が鳴る時期ですよね。
ではエギンガーは、なぜ春アオリに惹かれるのでしょうか?秋アオリと何が違うのでしょうか?
今回は、春アオリの魅力とともに春アオリの釣り方について説明していきます。
春アオリとは
春アオリとは交配、産卵のために浅瀬に集まってきた春から夏にかけての成体のアオリイカを指します。
アオリイカは年魚であるため、1年で成体となります。
昨年の夏に孵化した1cmにも満たない幼体が、1年かけて広大な海の修羅場を潜り抜け大きくなり成体となったもので、交配・産卵のためによく食べ栄養をつけるため成体のアオリイカよりもさらに体が大きくなります。
エギンガーが春アオリに熱中する理由
エギンガーが春アオリに熱中する理由は、春アオリがエギを抱いたときの強い感触や激しい引きを楽しめ、エキサイティングなバトルが楽しめるため
エギンガーは春アオリに熱中するのです。
また、大きいアオリイカを釣るということがエギンガーにとっての名誉でもあるため、エギンガーは常に巨大なアオリイカを狙っています。
春アオリを狙うなら【モンスターアオリイカ】
春アオリは秋のアオリイカ(胴長が手のひら大から20cm程度)と比べ倍の胴長30~40cm、重さ2Kg前後から3Kgのものをいいます。しかし、それ以上のアオリイカで胴長50cm以上、3Kgオーバーのものもおり、それを「デカいか」や「モンスターアオリイカ」と呼んでいます。
【国内最大のアオリイカ】
国内では、Wikipediaでは6㎏以上のものもいるようですがネット上では正確な情報は得られませんでした。
下記の記事で紹介されているものが国内最大級のようですが、ショア(岸)から釣ったものではないようなので、ショアエギンガーとしてあまり魅かれません。
2017年1月19日鹿児島本土から94km離れた竹島(たけしま)よりカヤックから餌木でモンスター泥障烏賊(アオリイカ)を狙っていたキーストンのフィールドモニター大園祐亮氏が見事に重量5,640g、胴長59cm 国内記録級のレッドモンスターアオリイカの捕獲に成功。
春アオリを釣る準備
春アオリを釣るには、秋アオリとは少し違う準備が必要になります。なぜなら春アオリはそう簡単には釣れないからです。どういた準備が必要なのでしょう?
ロッド
春アオリに使用するロッドは、ロッドの硬さが気になるところですね。春アオリは重量がるため柔らかすぎると引き揚げ時にロッドの負担になってしまい折れてしまうこともあります。しかし、釣り上げる際にはロッドは誰しも折りたくないため考慮するので、特に気にすることではありませんね。
重要なのはエギンガー自身がどのようなしゃくり方、テクニックを使って春アオリを釣ろうとしているかがポイントになります。それによってロッドの硬さを考えてロッドを選んだほうがいいですね。メーカーによって5~7種類の硬さに分かれていますのでロッドを振ってみて自分に合ったロッドを選んでください。
ライン
メインのPEライン(道糸)ですが1㎏前後を狙うのであれば0.6号で良いと思います。さらに大きい大物が掛かることを考えるならば0.8号から1号を使用しておけば大丈夫です。PEラインは4本編み、8本編み、12本編みなどがあります。初心者はラインブレイクのリスクを減らすために、8本編みを選んだ方がいいでしょう。4本編みと比べるとコストが
ベテランエギンガーだと0.6号以下で春アオリとのバトルを楽しみながら釣り上げてしまう人もいます。初心者の方はラインブレイクの危険性も高いので安全策で号数が高いラインを使用するのが得策です。
リーダーは、3号以上であれば問題なく大丈夫です。根ずれや根掛かりが多い地域は4号を選択したほうが良いでしょう。これも同様にベテランの方だと細いものを使用している方もいます。
エギ
エギですが、正直あまりにも小さくなければいいと思います。よく言われているのは3号以上でしょうか、あとはエギ自身のアピール力(色、動き)やエギンガーのテクニック次第だと思います。
ギャフ・タモ
春アオリが釣れたあとに大変となるのが引き上げで。高い堤防の上か釣った場合アオリイカが重たすぎでロッドが耐えられない場合があり、最悪折れてしまうこともあります。そのため必要となるのがギャフやタモです。ある程度長さがあったほうがいいですが、自分メインとしている釣り場に合わせて選んだらいいと思います。
春アオリを釣る時期
春アオリが釣れる時期はゴールデンウィーク前後の水温が15度以上になる時期からが本番となります。水温の上昇とともに産卵の栄養を取るために捕食機会を増やし栄養を蓄えていきます。しかし春アオリは産卵行動に入ってしまうと、エギに全く反応しなくなるといわれており、4月から6月いっぱいくらいまでが春アオリのシーズンとなります。
温暖地方の長崎県以南はその限りではありません。
春アオリを釣るポイント(場所)
基本的には、産卵に適した場所の周辺に集まっていることが多いです。藻場や岩場といった場所です。捕食を目的としている場合はベイトフィッシュが沸いているような場所にも集まっていることもあります。
春アオリは秋アオリと違って群れを形成する必要がないため単独で行動していることが多いですが、ペアリングお求めて移動しているため、続けて釣れてしまうことも稀にあります。
春アオリを釣るテクニック
春アオリは秋アオリと違って、あまり大きく移動することはありません。
そして、獲物をじっと観察し捕食します。つまり警戒心が強く知能が高いためあまりビュンビュンしゃくったり、ジャカジャカリールを巻くようなアクションではなく、アピールアクションを少なくしフォール、ステイする時間を長く持つことでエギへの警戒心を取り除きながら誘うような技術が必要となります。
フォール、ステイで2~3分でもいいくらいです。気長にするのが春アオリの醍醐味でもあるので、時間に余裕をもって、心に余裕をもってエギングしていきましょう。
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